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秋田大学の動物実験施設に「RATS」を導入 2009.6.9

一方向気流による実験動物飼育室の空気汚染を防止!
アレルギー・臭気の防止対策に効果
 新日本空調(株)は、独自に開発した実験動物飼育室気流保持システム「RATS(Rollscreen Air Transfer System “ラッツ”と称す)」を秋田大学バイオサイエンス教育研究センター動物実験部門(松田 幸久准教授)の改修等機械設備工事に当たり、2009年3月に動物飼育室に45セットを導入しました。
 本システムは、1995年7月に東北大学実験動物施設(信永 利馬元教授)と共同開発し、実用新案登録を取得したものであり、その後、鹿児島大学医学部附属動物実験施設(現フロンティアサイエンス研究推進センター:高尾 尊身教授、小原 徹特任研究員)との共同研究を行い、機能確認及び改良を加え、日本実験動物学会などに発表して参りました。
 今後は、RATSを当社のソリューション技術の一環として、大学や病院、医薬・食品・化学分野の研究機関を中心に営業展開していく予定です。
1.開発並びに導入に至る経緯
 実験動物を取り扱う施設従事者にも「動物アレルギー」と思われる症状をもつ方がおり、特に当該施設従事者では深刻な状況となり、その改善が求められてきました。
 このようなアレルギー発症を作業環境面から改善するために動物飼育室内で発生するアレルゲン(毛・毛垢など)を拡散させないことが重要と考え、一方向気流方式の空調システムを開発、改良してきた経緯があります。
 この度、秋田大学では実験動物部門の飼育室などの改善工事に伴い、動物飼育に関わる作業者のアレルギーと臭気や粉塵の防止対策を行うことで、作業者の環境改善、労働安全性に有効に寄与することから、RATSを導入しました。 
2.「RATS」の概要
 実験動物飼育室気流保持システム(RATS)は、ロールスクリーンで動物飼育室を動物飼育空間とヒト作業空間とに区分し、まず清浄な空気をロールスクリーンの多数の小孔部(逆流防止フラッパ付)より均一な風量、風速にて動物空間側へ移送するシステムです。
 RATSには次の3パターンが開発されています。
@ 「RATS」
  ヒト環境への臭気や粉塵の拡散を防止し、飼育ケージに対しても清浄な空気がほぼ均一な気流となって供給されますので、動物に対しても均質な環境が得られます。
A RATS+空気逆流防止センサー付
  @に加えてスクリーン開放時の空気の逆流防止対策としてセンサーを設置し、スクリーン開放に伴って排気量を自動的に増加させ、動物飼育空間からの逆流を防止します。
B RATSラック(逆流防止センサー付)
  RATSのロールスクリーンを直接ラック前面に取り付けました。ラック内部からの逆流を防ぎ、ユニット機器として小規模のご採用にもお応えできます。
3.「RATS」の特徴
1) ヒト作業空間の清浄度を高め、飼育技術者、教育研究者、実験補助者のアレルギー防止に役立ちます。
2) ケージ部分の上段から下段、右端列から左端列までほぼ均一な風量、風速にて空気を移送し、空気の滞留を防ぎ、研究者にも動物にも良好な環境を実現します。
3) 従来のシステムに比べ約1/2の風量で同等以上の効果が得られるため、設備容量を半減できると同時に、空調運転費を約50%削減の省エネが期待できます。従って、ライフサイクルに亘り、地球環境負荷を大幅に軽減できます。
※省エネルギー効果については、(社)日本冷凍空調設備工業連合会主催の平成13年度優良省エネルギー設備顕彰優秀賞を受賞し、社会的な評価を得ています。
4) 研究者自身の経験とノウハウを生かした簡単で、大変使いやすいエコシステムです。
4.今後の展開
 今後は、RATSを当社のソリューション技術の一環として、大学や病院、医薬・食品・化学分野の研究機関を中心に営業展開していく予定です。
 また、RATSを3パターン化することで、顧客の需要拡大を図るとともに、共同研究により更なるRATSの改良及び高機能化を目指し取り組んでまいります。
5. 本件に関する問合せ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 広報課 高辻 勇
TEL: 03−3639−2332(ダイヤルイン)
FAX: 03−3639−2734
E-mail: TAKATSUJII@snk.co.jp

新日本空調株式会社 技術本部 技術企画部 佐藤 秀幸
TEL: 03−3639−2702
FAX: 03−3639−2736
E-mail: SATOHH@snk.co.jp