Event & News
『現場の見える化』システムの活用状況と今後の展開について
〜「事業活動の見える化」を目指して〜
2012.2.8
 
 新日本空調株式会社は、2010年2月から現場の問題解決力の向上を目的に、ITシステムを活用した『現場の見える化』システムの本格運用を開始し、約2年経過しました。この間、設計・施工などの現場における“問題の見える化”と“問題解決プロセスの見える化”及び、当社が創業以来蓄積した“ノウハウ・技術情報の見える化”の“三つの見える化”が効果的に活用され、技術力強化と技術の伝承を図りながら定着しつつあります。
 また、2010年7月には、『営業の見える化』としても運用を開始し、『見える化』システムの活用範囲を拡大させました。
 今後は、見える化の内容を更に充実させ、活用を促進させると共に、技術部門、営業部門を対象とした『見える化』システムから、管理部門等にも活用範囲を広げ、『事業活動の見える化』システムとして発展させ、顧客満足度の更なる向上と、企業の差別化、企業価値向上に向けた継続的な取り組みを行ないます。
1.『現場の見える化』システムの概要
 新日本空調(株)は、「技術の差別化」「総合力の発揮」「現場の見える化」を技術戦略のキーワードに事業を展開しています。「技術の差別化」は、“独自技術の事業化・実用化”と“現場の差別化”で成り立ち、顧客に接している最前線の設計・施工現場の「安全・品質・環境・原価に関わる技術の維持と高度化」が「現場の問題解決力の向上」に繋がり“現場の差別化”を実現します。
 この、「現場の問題解決力の向上」に向けて、当社が蓄積しているノウハウ・技術情報や、現場が抱える問題とその解決プロセスの“三つを見える化”させることにより、“気づき ⇒ 思考 ⇒ 対話 ⇒ 行動”という一連の“影響の連鎖”をもたらし、その結果として、現場サポート体制を強化し、技術力強化と技術の伝承を図っています。
 『現場の見える化』は、知識・ノウハウ等を含む技術情報の集約・周知の場である『知恵袋』、全職員が解決したい問題の提示やアドバイス等を自由に書き込める場である『技術の広場』、プロジェクトやテーマ毎に問題発生、問題解決のプロセスを把握する場である『現場問題』で構成され、この“三つの見える化”を全職員がアクセスできる社内イントラネットに掲載して活用しています。
『現場の見える化』概念図
(1)『知恵袋』
 『知恵袋』は、技術資料、事例、ノウハウ等の技術情報や工事業務管理で必要な帳票など、各種ファイル形式の情報(資料)のほか、『技術の広場』の最も優れた回答結果(ベストアンサー)と『現場問題』の全社公開内容なども収蔵しており、誰でも容易に検索・閲覧しダウンローすることができます。
 また、情報の収蔵場所毎に情報開示対象者を設定することができ、情報漏洩等に対するセキュリティ機能も有しています。
(2)『技術の広場』
 『技術の広場』は、設計・施工などの現場の担当者が課題に直面したときに、いつでも自由に相談し、知っている人がアドバイスすることができる、全員参加のコミュニティ型問題解決の場です。
 『技術の広場』に書き込まれた質問や回答は、職員が通常使用している電子メールにも同時配信され、社長以下役職員全員で情報共有を図ります。
 また、書き込まれた内容(課題が解決に至ったプロセスとその結果)は、テーマ毎に『技術の広場』に記録、蓄積され、時空を超えて伝承することができます。
(3)『現場問題』
 『現場問題』は、特定のプロジェクトやテーマの関係者だけでコミュニティを形成し、問題提議、問題解決プロセスを把握する、メンバー限定のコミュニティの場です。参加者は、本社と該当部門の管理職者、現場代理人、プロジェクトメンバーなど限定したメンバーで運用します。
 『技術の広場』同様に、書き込まれた内容は対象メンバーに電子メールで配信されると共に、『現場問題』に記録、蓄積され、時空を超えて伝承することができます。
問題解決能力の向上
2.『現場の見える化』システムの活用状況
 本格運用後約2年が経過し、三つの見える化が効果的に活用され、問題解決力の向上と、技術力強化、技術の伝承に向けた効果が現れつつあります。
 『知恵袋』は、本社で様々な資料を集中的に登録すると共に、各事業部内に『知恵袋』の収集対象となる格納場所を設け、業務を通じて作成した活用可能な資料も個々に登録しています。これにより約15,800件のデータを収録し、2年間での累積アクセス数5,382回、1日平均12回アクセスされ、思いがけない有益な資料を入手でき、業務に活用される事例が増えています。
 『技術の広場』は、設計・施工現場担当者が困ったことや判らないことを投稿し、社内で知っている者が即時回答し迅速な問題解決が図られています。最近は海外の現場で施工業務に携わっている担当者からも、国内での採用事例や解決策を問い合わせる投稿も増え、問題解決力向上・技術力強化・技術の伝承に向けた企業風土の定着に向け着実に進展しています。この2年間で、『技術の広場』に108件の質問(課題)が投稿され、様々な知見者からのアドバイスが投稿されています。
 また、『現場問題』では、特定のプロジェクトやワーキンググループ(WG)の関係者で問題を提議し、情報を共有しながら意見交換や問題解決に向けた取り組みを行なっています。2年間で21件のプロジェクトやWGが登録され、効率良く運用できることが実証されつつあります。
 『技術の広場』と『現場問題』のコミュニティのアクセス数は、2年間で約15,600件、1日平均32件です。
3.今後の展開
 企業活動を行なう様々な場面で、問題は日常的に発生しています。『設計・施工現場や営業、管理業務などを行なう現場で、これらの問題が歪められたり、隠されたり、見落とされたりせず「見える」ようになっていることで様々な対策を施すことが可能となり、強い企業をつくることができる。』という思想から、当社は「見える化」を単なるツールとしてではなく、企業活動を支えるインフラ的な“システム”として捉え、これを活用する企業風土作りを目指しています。
 今後は、見える化のコンテンツを拡充(質・量とも)させ、活用を促進させると共に、技術部門、営業部門を対象とした『見える化』システムから、管理部門等にも活用範囲を広げ、『事業活動の見える化』システムとして発展させ、顧客満足度の更なる向上と、企業の差別化、企業価値向上に向けた継続的な取り組みを行ないます。
4.本件に関する問い合わせ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 広報課 高辻 勇
TEL: 03−3639−2332(ダイヤルイン)
FAX: 03−3639−2734
E-mail: TAKATSUJII@snk.co.jp

新日本空調株式会社 技術本部 技術企画部 佐藤 秀幸
TEL: 03−3639−2702
FAX: 03−3639−2736
E-mail: SATOHH@snk.co.jp