Event & News
当社技術開発研究所内に『井上宇市文庫』を開設
〜 建築設備業界の発展に貢献した先人の蔵書・資料を蓄積し
“技術の伝承”を継続 〜
2013.11.15
 
 このたび、新日本空調株式会社では、建築設備業界に多大な業績を残された、故井上宇市(注1)先生の蔵書を井上宇市設備研究所(当時)から譲り受け、当社技術開発研究所(長野県茅野市)の図書室に『井上宇市文庫』を開設いたしました。
 これら蔵書・資料類は社外への貸し出しは行いませんが、すでに開設済みの小林陽太郎(注2)文庫、千葉孝男(注3)文庫や、当社創業以来の技術資料や蔵書、海外文献などと合わせて閲覧を可能としております。
 当社は、「ノウハウや技術情報の集約、周知(知恵袋)」「安全・品質・環境・原価の問題共有と解決(現場問題)」「全職員参加型の問題解決コミュニティ(技術の広場)」を3本柱とする『現場の見える化』(ICTシステム)を運用中ですが、過去の優れた技術やノウハウを見える化して“技術の伝承”を図ることにより、お客さまの問題解決の一助や、今後の技術開発を進める上での貴重な情報として役立ててまいります。
1.各文庫の内容
(1)井上宇市文庫
(注1) 略歴:1918年生まれ。1944年東京帝国大学第一工学部卒業。1954年早稲田大学理工学部教授。
1989年同大学名誉教授。1992年勲三等瑞宝章受章。2009年逝去。工学博士。
 第二次世界大戦後、我が国の空調技術は井上先生と、その弟子や後輩たちによって育まれたといっても過言ではありません。また、井上先生は多数の技術図書を執筆されておりますが、その中でも写真-1の「空気調和ハンドブック」は空調技術者にとってはバイブルとも呼ばれる図書であり、昭和36年刊行のものから揃っております。
 なお、この空気調和ハンドブックの基になった井上先生手作りの「データブック」(手帳)や「空気調和ハンドブック」の初版(発行:昭和31年)は(一社)建築設備士技術者協会の“建築設備技術遺産”に認定されております。
 さらに、井上先生が仕事で使われた暖房や空調技術に関する海外文献(写真-2)なども納めています。
 今回開設した『井上宇市文庫』は、故井上先生ご自宅の建築設備関連の蔵書を井上宇市設備研究所から譲り受けたものを収容していますが、井上先生が早稲田大学建築学科の建築設備の教壇に立った際に手作りで作成した、ガリ版刷りの教科書も収容しています。
蔵書数 邦文 約1,500冊
  英文・独文 約200冊
写真-1 井上宇市文庫
写真-1 井上宇市文庫
写真-2 井上宇市文庫
写真-2 井上宇市文庫
(2)小林陽太郎文庫
(注2) 略歴:1917年生まれ。1941年東京帝国大学第工学部卒業。1950年国立公衆衛生院。1970年東京工業大学工学部教授。1978年豊橋技術大学教授。2012年逝去。工学博士。
 小林先生は建築衛生学、建築環境工学の研究者としてご高名で、大学で主に建築環境工学の教鞭を執られておりました。
 当社に寄贈いただきました蔵書には、昭和2年刊行からの公衆衛生学会誌など、貴重な資料が含まれております。(写真-3)
蔵書数 邦文 約1,500冊
写真-3 小林陽太郎文庫
写真-3 小林陽太郎文庫
(3)千葉孝男文庫
(注3) 略歴:1931年生まれ。1955年東北大学大学院工学研究科修了。1955年高砂熱学工業。1978年新日本空調。1997年同社取締役専務退任。工学博士。
 千葉氏は空調技術のエンジニアとして活躍すると同時に、空気調和衛生工学会や日本冷凍空調学会の副会長などを歴任されて来ました。また、空調技術関連の図書も多数執筆されており、寄贈を受けた蔵書にはそれらの図書とともに国内外の機械、化学、電気などの関連する書籍も多数あります。(写真-4)
蔵書数 邦文 約1,500冊
  英文・独文 約1,500冊


なお、図書室は上記の文庫の他に、当社創立以来の図書と文献、約5,000冊を保管しております。
写真-4 千葉孝男文庫
写真-4 千葉孝男文庫
2.本件に関する問い合わせ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 広報課 高辻 勇
TEL:03−3639−2332(ダイヤルイン)
FAX:03−3639−2734
E-mail: takatsujii@snk.co.jp

新日本空調株式会社 技術開発研究所 管理課 寺井 弘孝
TEL:0266−73−9611
FAX:0266−73−9615
E-mail: teraih@snk.co.jp