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表面異物識別用可視化ツール「Dライト」を開発
目視で、落下塵や付着粒子の検出や種類の判別が可能
工場の品質管理、病院や福祉施設における日常衛生管理に最適
2014.10.27
 
 新日本空調株式会社は、紫外線LEDを光源とし、落下塵や付着粒子を検出するとともに、粒子から発生する蛍光色の違いを観察することで、粒子の種類を判別することが可能な新しい可視化ツールを微粒子可視化ブランド「ViEST®(ヴィエスト)」(商標登録済)の新しいラインナップ「Dライト」を開発しました。
 新ラインナップ「Dライト」は、紫外線LEDと光学フィルターを使用して、塵埃の検出と種類の判別に最適な光を生成する専用高輝度ライトと、目視による識別感度を向上させる専用ゴーグルを組合せた新しいタイプの可視化ツールです。この「Dライト」を用いれば、単に落下塵や付着粒子を可視化するだけでなく、清浄管理を必要とするあらゆる分野で、異物種類の傾向を把握して改善の対策箇所を迅速に絞りこんだり、あるいは、影響のある異物のみを選択的に管理するためにお役立ていただくことができます。そのため、モバイル端末や自動車の製造工場の歩留り管理、食品や製薬工場における品質管理、病院やバイオ関連研究施設での衛生管理など、極めて幅広い用途で、かつ簡便にご活用いただくことができる日常管理向けの可視化ツールです。
 「Dライト」は、2014年10月28日〜11月1日に幕張メッセで開催される「IPF Japan 2014(国際プラスチックフェア)」の初出展を皮切りに、サンプル機による営業を始め、2015年からの出荷を予定しています。高輝度ライト本体、バッテリー、及び、専用ゴーグルの基本構成での標準価格は税抜28万円を予定し、本年度、50セットの販売を目指します。
1.新ラインナップ「Dライト」の開発に至る経緯と概要
1)開発に至る経緯
 新日本空調は、空気中に浮遊するサブミクロンサイズ(1mmの1万分の1のオーダで、例えばインフルエンザウィルスの大きさに匹敵)の微粒子まで、その挙動を映像として捉えることができる独自技術を微粒子可視化技術と呼び、受託評価業務や商品販売として、専門部隊である首都圏事業本部のビジュアルソリューション事業部を発足して展開してまいりました。
 ものづくり現場で可視化技術を展開する中で、粒子の種類を簡便かつ迅速に判別したいという多くのニーズの蓄積から、可視化した粒子が何なのか(成分、種類など)を判別するための技術開発を進めてまいりました。今回、表面に付着する粒子を極めて簡便に判別する可視化ツール「Dライト」を開発し、独自の微粒子可視化技術の商標「ViEST®(ヴィエスト)」のラインナップに加え、市場に投入いたします。

2)「Dライト」の概要
 清浄環境を必要とする様々な分野では、落下塵や付着粒子の日常管理は重要な課題となっています。モバイル端末や電子部品、あるいはフィルムやガラスなどの素材の製造工程においては、付着異物をサンプリングして顕微鏡などで分析し、異物の種類によって対策箇所を絞り込むのが一般的です。「Dライト」を使用すれば、現場の目視観察で、どのような種類の異物が多いかを直感的に傾向として捉えることができるため、日常の歩留り管理を迅速化することができます。
 また、食品工場や病院における衛生管理のように、ある特定の粒子が管理や制御対象になる空間においては、その種類がわからないと活用できる情報としては不十分となります。このような場合、例えば、微生物では、現場でサンプリング検体を培養法による検出などの手法で分析することができますが、検出に日単位で時間を要するため、サンプリング数が多いと大きな労力になることが課題となります。一方、「Dライト」を使用すれば、こうした時間のかかる分析の前に、異物の目視による選別により、より効率的な管理にお役立ていただけると考えています。
 このように、「Dライト」は、専用高輝度ライトの照射光により発生する粒子の種類による蛍光色の違いを目視で判別できる程度に明確にし、専用ゴーグルで照射光をカットして蛍光色のみを目視観察することで、付着異物の検出だけでなく、粒子の持つ成分に由来する色情報を加えた、直感的な可視化ツールとして開発に至りました(図1)。これらの特徴から、歩留り管理や品質管理、衛生管理など、極めて幅広い現場管理への適用だけでなく、様々な感染症の日常的な防御のための、居住環境やオフィスでの清掃状態の見える化ツール(写真2)としてもご利用いただけると考えております。この新ラインナップの投入により、当社の独自可視化技術を更に多くのお客様にご提案してまいります。
2.新ラインナップ「Dライト」の内容
1)機器の構成
 「Dライト」は、専用高輝度ライト本体(φ50mm×243mm(突起部除く))、標準で3時間連続照射可能なバッテリー、及び専用ゴーグルで構成されます(写真1)。

2)性能・特徴について
 これまでも高輝度な汎用光源やブラックライトを使用して、付着異物の目視観察用の可視化光源は多くありましたが、異物の検出や量を評価するのが主な目的でした。一方、「Dライト」は、異物の検出情報だけでなく、色の違いにより、異物の種類に関する直感的な情報を得られるのが特徴です。
 粒子の種類を代表するいくつかの含有成分が蛍光を発生することは知られていますが、当社は、その蛍光色の違いが目視でも判別できる程度に明確な差として観察するための照射光に関する研究を重ね、紫外線LEDと光学フィルターの最適な組合せを選定し、バッテリ駆動(フル充電時連続3時間駆動が可能)で、片手で操作できる軽量な筐体の照射用の高輝度ライトを実現しました。また、専用ゴーグルは、蛍光色を観察する場合に、照射用ライトによって生じる蛍光色以外の、判別には外乱となる光を十分カットする性能を有し、目視での判別性能を高くしております(写真3)。視認性能は、床面や壁面などに付着する数10㎛以上の粒径で、塵埃がたまりやすい窪んだ隙間などでも、蛍光を使用するため照射光の乱反射をカットして明確な観察が可能です(写真4)。
3.その他
1)展示会への出展予定
 「Dライト」は、2014年10月28日〜11月1日に幕張メッセで開催される「IPF Japan 2014(国際プラスチックフェア)」展示ブース(2ホールNO.21009)において初公開を予定しております。

2)販売価格
 サンプル機による営業を開始し、2015年からの出荷開始を予定しています。専用高輝度ライト、バッテリーと専用ゴーグルの基本構成での標準価格は税抜28万円を予定し、本年度、50セットの販売を目指します。

3)訴求対象
 ① 食品、医薬品関連工場における品質管理ツール
 ② 病院や福祉施設の衛生管理ツール
 ③ 工業製品の製造工程における異物不良に対する歩留り管理ツール
 ④ 一般住宅やオフィス環境の清掃状態の訴求ツール
 としての利用を想定しております。
4.今後の展開
 今後も、技術開発により独自の可視化技術の深化を進め、異物の判別機能の向上と、ツールのバリエーションを増やして、お客様の多様なニーズへの適合性をさらに進化させてまいります。
5.本件に関する問い合わせ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 企画部広報課 高辻 勇
TEL:03−3639−2332(ダイヤルイン)
FAX:03−3639−2734
E-mail: TAKATSUJII@snk.co.jp

新日本空調株式会社 ビジュアルソリューション事業部 岡本 隆太
TEL:03−3639−2206
FAX:03−3639−2377
E-mail: OKAMOTOR@snk.co.jp
図1「Dライト」の概要
図1「Dライト」の概要
写真1 Dライトの基本構成
写真1 Dライトの基本構成
実写
実写
「Dライト」で撮影
「Dライト」で撮影
写真2 居住空間(男子小便器)での観察例
実写
実写
 Dライト(ゴーグル無)
Dライト(ゴーグル無)
 Dライト(ゴーグル有)
Dライト(ゴーグル有)
写真3 花粉粒子の観察例(ゴーグル有無の違い)
実写
実写
「Dライト」で撮影
「Dライト」で撮影
写真4 キーボードの隙間の粒子