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吊り機器の制震・制振補強「柔(にゅー)ワイヤ工法®」を現場初導入〜2016年8月に同志社大学京田辺キャンパスで採用〜 2017.1.10
 
 新日本空調株式会社は、吊り機器の振れ止め補強方法として、後付けが可能で、従来工法に比べて施工時間を大幅に短縮し、共振による吊りボルトの破断を抑制する、ワイヤを用いた制震・制振補強「柔ワイヤ工法®」(特許出願中)を、『同志社大学(学校法人 同志社)京田辺キャンパス デイヴィス記念館 空調換気設備工事』(空調増強工事)において、2016年8月に工法開発後初めて導入致しました。
 東日本大震災、熊本地震を通じて吊り機器の耐震対策が強化される中、大幅な省力化と制震性能により吊りボルトの破断を抑制できる「柔ワイヤ工法®」を、今後も積極的に展開して参ります。
1.「柔ワイヤ工法」の導入に至る経緯
 当社は2016年6月に、『同志社大学京田辺キャンパス デイヴィス記念館 空調換気設備工事』を、学校法人同志社様より受注致しました。同志社大学京田辺キャンパス デイヴィス記念館は、同大学の室内運動施設です。今回、同施設の地下1階のフェンシング場、柔道場、剣道場、卓球場の各道場に増設するGHP室内機と全熱交換器への本工法の適用を、技術開発研究所と大阪支店と協働で検討しました。検証データを基に「柔ワイヤ工法」をお客様へ提案し、現場採用第1号に至りました。
2.「柔ワイヤ工法」の概要
 吊り機器における従来の斜材を用いた補強方法の課題は、施工時間の短縮と吊りボルト破断の抑制です。「柔ワイヤ工法」は、施工時間を従来の約3分の1に短縮でき、また制振効果によって大きな力が作用せず、吊りボルトの破断を抑制して吊り機器の落下リスクを軽減することができます。
 専用のワイヤと2種類のワイヤ取付金具を用い、ワイヤが可動するように固定金具を取付けることが特徴です。現在は、吊高さ1.5m以下、吊り機器サイズは縦と横の合計が2m以下、重量は50kg以下を対象としています。

取付けイメージ
3.同志社大学京田辺キャンパス デイヴィス記念館への導入の概要

デイヴィス記念館外観
同志社大学京田辺キャンパス デイヴィス記念館
用途: 室内運動施設
概要: 地上2階、地下1階、延べ床面積10,088m2、RC造
地下1階 :フェンシング場、柔道場、剣道場、卓球場
1階 :メインアリーナ
2階 :アリーナ観客席
工期: 2016年7月26日〜2016年9月30日
各道場への導入状況(42台中26台に導入) 赤表記が「柔ワイヤ工法」対象機器
(吊高さが200o未満の機器は対象外としています)

機器配置図

GHP室内機「柔ワイヤ工法」設置状況

全熱交換器「柔ワイヤ工法」設置状況
 実施工前に床上に模擬機器を設置し、在来工法と本工法にて要する施工時間(平均値)の比較を行いました。
GHP室内機:
在来工法 11分30秒/1台
柔ワイヤ工法 6分22秒/1台
となり、約5分の短縮が図れました。
全熱交換器:
在来工法 9分04秒/1台
柔ワイヤ工法 5分50秒/1台
となり、約3分の短縮が図れました。
 上記比較では、在来工法において模擬機器を床上に設置して比較したことから全ねじの採寸に要する時間などが短縮されておりますが、本工法において大幅な施工時間短縮が図れることが確認できました。
4.今後の展開
 吊り機器の振れ止め補強工法として、従来の発想を転換して開発した「柔ワイヤ工法」の性能と優位性をお客様にご理解を頂き、採用を頂けたことで、本工法の現場採用第1号として導入実績を作ることができました。
 東日本大震災、熊本地震を通じて吊り機器の耐震対策が強化される中、大幅な省力化と制震性能により吊りボルトの破断を抑制できる本工法を、今後も積極的に展開して参ります。
5.本件に関する問い合わせ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 企画部 広報課 星野 昌亮
TEL:03−3639−2332(ダイヤルイン)
FAX:03−3639−2734
E-mail: hoshinom@snk.co.jp

新日本空調株式会社 技術開発研究所 木村 崇
TEL:0266−73−9611
FAX:0266−73−9615
E-mail: kimurat@snk.co.jp

新日本空調株式会社 大阪支店 京滋総合営業所 佐藤 哲夫
TEL:075−256−3732
FAX:075−256−5524
E-mail: satoht6@snk.co.jp