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東京電力ホールディングス株式会社
福島第一原子力発電所の作業環境改善に貢献
〜電解水を用いたマスク洗浄システムの納入〜
2017.3.15
 
 新日本空調株式会社(代表取締役社長 夏井博史)は、東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所の作業に従事する方の労働環境改善に向けて、昨年1月より電解水によるマスク洗浄の部分運用を行ってまいりましたが、2017年2月に電解水製造装置を含め、全面運用に対応した「電解水マスク洗浄システム」を納入致しました。
 この「電解水マスク洗浄システム」により、作業に従事する方が発電所構内で使用した『全面マスク』の汗や皮脂などによる臭気の【脱臭】とノロウイルスの【不活化】をこれまでより効果的に行うことができます。「電解水マスク洗浄システム」が、作業に従事する方の労働環境の改善に寄与し、厳しい作業環境下での安全衛生面の向上への一助になることと思います。
 新日本空調株式会社は、原子力発電所はもとより一般施設での作業環境改善に貢献する活動を継続してまいります。
1.経緯
 当社では、2013年からノロウイルス対策として様々な取り組みを開始していました。その一つとして、福島第一原子力発電所では、作業に従事する方が年間を通じて使用する『全面マスク』を介してのウイルス感染が懸念されていましたため、その対策として、微酸性電解水を洗浄水に使用することにより、ノロウイルスなどのウイルスの活性が低下することを検証していました。
 一方、2015年夏、当時の東京電力株式会社(現 東京電力ホールディングス株式会社)殿より、日々数千名の作業に従事する方が使用する『全面マスク』の、汗や皮脂に起因する臭気対策の相談を受け、アルカリ性電解水を微酸性電解水と組み合わせて洗浄水として使用することにより、臭気に対する問題も軽減することを検証しました。
 2016年1月より、工場で製造した電解水を福島第一原子力発電所に納入し、『全面マスク』の一部を洗浄して洗浄効果を確認しました。その後、2017年2月に、電解水製造装置及び洗浄器具を設置し、日々使用に供している『全面マスク』全数の洗浄が可能な「電解水マスク洗浄システム」を納入致しました。
2.特徴
 当社の開発したシステムは、まずアルカリ性電解水による洗浄を行い、汗や皮脂に起因するタンパク質汚れや臭いなどを効率的に洗い流します。次に微酸性電解水による洗浄を行うことにより、ノロウイルスなどのウイルスの不活化を効率的に行います。これまでのアルコール消毒を含む通常のマスク洗浄では、臭い対策やノロウイルスの不活化が万全ではないなどの指摘があり、本システムの採用となりました。また、本システムにより、福島第一原子力発電所構内で発生する可燃性廃棄物(ウエスなどの洗浄作業で発生する廃棄物)についても低減される予定です。
3.電解水マスク洗浄システムの概要
 福島第一原子力発電所に納入した「電解水マスク洗浄システム」の概要図を以下に示します。          
電解水マスク洗浄システム概要図
 電解水製造装置を20フィートコンテナ内に格納し屋外に設置することで、現在のマスク洗浄室の設備配置に影響を与えないと共に、コンテナを含めたユニットとして工場での製作を可能とし、現地工事の省力化を実現しました。また、電解水製造装置をユニット化することで、装置に電源と水、電解水供給配管を接続するだけで、即、電解水の連続供給が可能なものとしています。
 更に、マスク洗浄槽にはフットペダル式シャワー水栓を設置し、マスク洗浄作業の効率化も図っています。
4.今後の展開
 「電解水マスク洗浄システム」は、原子力発電所のマスク洗浄のみならず、一般におけるノロウイルス対策や殺菌の他、汗や皮脂に起因する汚れの除去や脱臭を目的とした人体装着品などの洗浄に広く用いることができます。また、用途に応じてユニットを小型化することも可能であり、ノロウイルスなどによる感染症対策の一助となるようシステムの普及促進に努めます。
5.本件に関する問い合わせ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 企画部 広報課 星野 昌亮
TEL:03−3639−2332(ダイヤルイン)
FAX:03−3639−2734
E-mail: hoshinom@snk.co.jp

新日本空調株式会社 原子力事業部 設計部 宮川 裕司
TEL:045−755−2223
FAX:045−755−2237
E-mail: miyakaway@snk.co.jp