~ 設計、施工時のダクト選定のエンジニアリングツールとして活用
App Storeにて一般公開し、建築設備技術の普及に貢献 ~
新日本空調株式会社(代表取締役社長 夏井 博史)は、設計・施工時のダクト選定に当社が標準的に活用しているダクト計算尺をスマートフォン上で操作できる、ダクト選定アプリ「DUCTable(ダクタブル)」を開発しました。当社は、本アプリをエンジニアリングツールとして社内展開するとともに、これを一般公開し、建築設備技術者および建築設備に係る方々に幅広く活用して頂くこととしました。
本アプリは、Apple社が運営するApp Storeより無料でダウンロードでき、iPhone上で使用することができます。
1.開発経緯
空調・換気設備や排煙設備におけるダクト選定時において、当社では、自社で開発したダクト計算尺(ヘンミ計算尺株式会社製)を標準的に活用しております。今回、当社が掲げる10年ビジョン「SNK Vision 2030」におけるデジタル変革戦略の取組みの一つとして、同計算尺をスマートフォン上で操作できるダクト選定アプリ「DUCTable」を開発しました。当社は既に、現場実務者を中心にiPhoneを社員に配布しており※1、本アプリはiPhoneに対応しています。また、社会や顧客の要請に応えるため、本アプリを一般公開して建築設備技術者および建築設備に係る方々に幅広く活用して頂くこととしました。
※1:2018.03.15当社ニュースリリース「iPhone、ビジネスチャットの全社展開と新しい工事業務管理システムの開発着手」を参照願います
2.ダクト計算尺アプリ「DUCTable」の概要
既往のダクト選定アプリは、風量や風速などを入力するとダクトサイズが求められるものが多く、簡単に計算結果を知ることはできますが、実務者の経験に基づく細かいエンジニアリングを行なうには手間がかかります。本アプリは、計算尺というアナログツールの特長である実務者のエンジニアリング要素が失われないことを主眼に置き、当社のダクト計算尺をそのままスマートフォン上に再現することとしました。本アプリのアイコンと動作画面を図1に示します。実際の計算尺では装備が難しい、複数のカーソルを装備することで使い勝手を向上しました。
図1 ダクト選定アプリ「DUCTable」のアイコン(左)とアプリ画面(起動時)
3.ダクト選定アプリ「DUCTable」の使い方
本アプリを用いてダクトサイズを選定する手順の例を以下に紹介します。(本手順は、計算尺としての使用方法の一例であり、選定したダクトサイズは参考値です)
(例)単位圧力損失が1.0[Pa/m]で、風量6,000 [m³/h]を搬送するダクト(丸ダクト)を選定する
手順①:固定尺(図2の灰色の箇所)の上部に目盛りがあるP(単位圧力損失)の1[Pa/m]の位置に、滑尺(同図の白い箇所)上に目盛りがあるQ(風量)の 6,000(6×103)[m³/h]を動かして 合わせます(対数目盛りになっています)。
手順②:この位置で、画面の下部にある固定尺のA(ダクトサイズ)と、滑尺のR(アスペクト比)の「○」が重なるところが丸ダクトのサイズになります。ここでは丸ダクトサイズ(直径)は550mmと選定できます。
図2 ダクト選定の例
本アプリの利用方法については、当社ホームページの「ダクト選定アプリDUCTable」(https://www.snk.co.jp/service/technology/search/?pdid=404)を参照ください。
4.今後の展開
当社は、本アプリをエンジニアリングツールとして社内展開するとともに、建築設備技術者および建築設備に係る方々に幅広く活用して頂くことを目的に、Apple社が運営するApp Storeを通じて一般公開いたします。本アプリの利用に際しては、アプリの利用規約を事前にご確認下さい。
当社は、今後も、10年ビジョン「SNK Vision 2030」に掲げたデジタル変革戦略に取り組み、社会や 顧客の要請に応えるためのSNKブランドを展開し、社会に貢献してまいります。
Apple、iPhone、App Storeは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
新日本空調グループのSDGsへの貢献について
新日本空調グループは、企業が中長期的に持続的成長を目指す上で重視すべき3つの側面、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を視野に入れたESG経営を実行しています。当社グループの事業特性を踏まえた上で、ESG経営の観点から、あらゆる事業活動における課題を特定し、中長期的取組み目標を定め、SDGsに代表される国際的社会課題の解決に資する事業活動を推進します。
本リリースの取り組みは、SDGsにおける2つの目標に貢献しています。
目標 4:質の高い教育をみんなに
目標 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
【お問合せ先】
新日本空調株式会社 経営企画本部 ESG経営戦略室
コーポレートコミュニケーション課 星野 昌亮
Tel :03-3639-2332
Fax :03-3639-2731
Mail :hoshinom@snk.co.jp
新日本空調株式会社 技術開発研究所 研究2グループ 木村 崇
Tel :0266-73-9611
Fax :0266-73-9615
Mail :kimurat@snk.co.jp
新日本空調株式会社 企画部 内藤 奨
Tel :03-3639-2701
Fax :03-3639-2731
Mail :naitoht@snk.co.jp
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