新型コロナウイルス感染症専用医療施設

汎用DB：詳細

実績概要

医療・福祉施設リニューアル空気調和設備工事給排水衛生設備工事空気調和換気設備工事建築工事電気設備工事換気設備工事医療ガス設備工事改築システム

住所	都内某所
規模	地上5階　地下1階　塔屋2階
延床面積	7,880m2（内3,960m2)
竣工日	2020年11月末

外観

陰圧ユニット(外)

陰圧ユニット(中)

工事概要

工事の概要

2019年11月末頃から始まった新型コロナウイルス感染症への対応においては、世界中で感染拡大防止策と医療提供体制の整備が求められている。
2020年6月に使われなくなった重症心身障害児者施設を、中等症以下のコロナ患者を対象とした新型コロナウイルス感染症専用医療施設へと改修した、都立初となる「新型コロナウイルス感染症専用医療施設」である。

工事の概略

コロナウイルス感染症医療施設の設計においては、特に換気回数・エアバランスの設計が重要である。今回の設計提案の中で、当社独自技術にて開発した「可搬式抗菌フィルターユニット」の導入が採用された。

改修内容

空調設備工事	FCU撤去12台、一部移設、1,5F不要配管の縁切り、不良箇所バルブの交換
換気設備工事	陰圧HEPAユニット新設(病室排気用46台、トイレ排気用18台)、汚染系統排気ファン、フィルターユニット1系統の新設
衛生設備工事	トイレ新設（感染者用、看護師用)6箇所、シャワーブース6箇所、それに伴う新設配管(給水・給湯・排水)、不良箇所バルブの交換
電気設備工事	幹線切り替え、分電盤新設、コンセント(AC・GC)、LED照明、誘導灯、火災報知器非常放送、インターホン設置
消火設備工事	スプリンクラー盛替、アラーム弁更新
医療ガス設備工事	医療用ガスアウトレットの移設（酸素・吸引・高圧空気）
監視カメラ工事	監視カメラ、監視モニタ、レコーダー設置
建築内装工事	間仕切り解体・新設、壁塗装、天井解体復旧、アルミパネル化
ナースコール工事	配線工事

顧客からの要望と当社の対応

要望		当社の対応
患者受け入れ施設として早急に開設としたい。		病棟のゾーニングはスタッフステーションをグリーンゾーン、境界区域をイエローゾーン、病室（汚染区域）をレッドゾーンとした。このゾーニングに従い、グリーンゾーンからイエローゾーンを通りレッドゾーンに空気が流れるようにエアフローを計画した。
患者受け入れ施設として早急に開設としたい。		各病室内に可変風量式の陰圧HEPAユニットを設置し、現地にて風量調整を行うことでレッドゾーンの陰圧化を図った。
汚染エリアへの立ち入りを最小限とする。		レッドゾーンに患者用トイレを新設するにあたり、汚染空気の排気はHEPAフィルタを透過させて処理する必要があった。そこでダクト接続が可能である、当社開発の『可搬式抗菌フィルタ－ユニット』を汚染エリアの外部に設置して、廃棄処理を行い、メンテナンス時の汚染エリアへの立ち入りをなくした。