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偏吸い込み方式手術室空調システム 手術室周壁下部もしくは四隅に設けられた吸込口の風量配分を偏らせることにより、室内に斜流を形成し、天井からの吹出気流を無影灯下に廻りこませることで、電気メス使用時の発生粒子に対しても効果的除去が可能で、患者、術者双方にとって良い術野環境を作り出します。
お客様のニ−ズに見合った提案をさせて頂きますので、お問い合せ下さい。
1.背景 一般的にバイオクリ−ン手術室では、天井面にHEPAフィルタを設置し、室周壁下部もしくは室四隅から均一風量を吸い込む“垂直一方向流型”の空調方式(図−1参照)が採用され、手術台上に垂直下降流を形成して術野の清浄度を確保しています。
“垂直一方向流型”空調方式図
図―1 手術室の垂直一方向流型空調方式(通常方式)
しかし、この方式では、無影灯や術者が存在しない場合には、術野における下降気流は保持され、術部での発生粒子を速やかに除去することが可能ですが、下降気流の阻害 要因(無影灯や前傾姿勢の術者)が存在する場合、その下部に生じる循環流内に発生粒子が滞留し、術野の清浄度が低下します。 そこで、当社は、垂直下降流における無影灯下の気流の乱れを制御できる「偏吸い込み方式手術室空調システム」を開発しました。

2.偏吸い込み方式手術室空調システムの概要 1.気流制御方法
基本システムは、従来の垂直一方向流型空調方式ですが、周壁下部または室の四隅に設けられた吸込口の一部に吸込風量を偏らせ、敢えて室内に斜流を形成するこ とで、天井面からの吹出気流を無灯下に廻り込ませ、循環流の形成を抑制して効果的な発生粒子の除去が可能です。
通常の方式(均一吸込み)と偏吸込み方式の比較は、図−2を参照。
吸込み風量配分比率を変えた場合のベクトルおよび濃度分布図
図―2 吸込み風量配分比率を変えた場合のベクトルおよび濃度分布図

2.実際の手術室における偏吸込み効果の確認実験
大阪大学医学部附属病院手術部の協力を得て、実際の手術室における偏吸込み効果を確認すべく、 同附属病院手術室にて可視化による実験(無影灯3灯、術者3名)を行いました。
その結果、均一吸込みの場合、術者はクラウド状の粒子に覆われる環境になっており、 偏吸込み方式では、発生粒子は術野から速やかに排除され良好な環境に保たれていることが分かりました。(図−3参照)

均一吸込み偏吸い込み
a)均一吸込みb)偏吸い込み
図―3 可視化による実際の手術室における均一吸込みの比較(無影灯3灯、術者3名)

3.偏吸込み方式手術空調システムの特徴
  • 1)市販の局所排気装置では、術野環境の改善が困難ですが、偏吸込み方式は、手術室全体の気流制御により、発生粒子を術野から速やかに除去することができます。
  • 2)術者等から発生する粒子、電気メス使用時の発生粒子ともに効率的除去が可能なため、患者、術者双方にとって良い術野環境を作り出します。
  • 3)手術室全体の気流制御により術野の環境を改善する方法であるため、手術台周りに機器等設置する必要が無く、手術の妨げになりません。

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