研究開発/保有技術

管内水温の簡易計測技術

温度計測は、熱エネルギー量を把握する重要な作業ですが、既存の配管内水温を直接計測することは大きな手間を要します。
そこで、断熱された配管内の水温と配管表面温度は実務的にほとんど同じと見られているので、配管内の水温測定を配管表面温度計測により代替することができます。
断熱された配管内の水温と配管表面温度との温度差を求める実用的な図表を作成しました。
横軸に環境温度と表面温度の温度差を示し、管径をパラメーターとして、管内水温と表面温度の温度差を読み取ることができるので、管内水温の正確値に補正が可能となります。

  • 水温と表面温度及び室内温度との関係

特長

  • 配管途中にソケットやチーズおよび温度計保護管を取り付ける必要がなくなり、施工の簡素化・合理化が実現できます。
  • 表面温度計を後付けする場合にも、管内の水抜き・水張り作業が必要ありません。

表  管内挿入型温度計(従来)とデジタル表面温度計との比較

項目 管内挿入型
温度計
デジタル表面温度計
  説明
計測値の誤差 ・適用条件あり(外界条件ほぼ一定,2℃以下の誤差を許容)          
・出入口温度差の確認に適する
設置箇所 熱源廻り ・高精度の計測には不向き
空調機廻り ・確認用として活用可能
(誤差の許容)
屋内機械室 ・室内条件がほぼ一定
屋外機械室 × ・外界の変動による誤差が発生      
・雨・雪による表示部の故障
設置状況 容易さ ・任意箇所の取付け可能
・不断水での施工可能
・火なし工法の一手法(60A以上)
・40A以下での活用も可能
段取り × ・タッピングが不要
・溶接が不要(60A以上)
・保温業者とご自身で取付け可能
見栄え ・表示部の設置に工夫必要
・余分なコードの処理必要
・保温貫通部の処理に工夫必要
寿命 ・表示部の電池寿命が10年
・工期が長い場合には不向き

○:適・良   △:条件付で適・良   ×:不適・悪