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岩間 朋基 2010年入社 機械工学専攻(学部卒)リニューアル事業部 技術部
私は工学部機械工学科出身で、流体力学を専攻していました。 建築物には多くの機械(ファン・ポンプ)があり、建物ごとに求められるスペックが異なります。 そんな中でも適切な機器を選定し、組み合わせて活かすこともエンジニアの仕事と思い入社を希望しました。 専攻していた流体力学に限らず、学生の間に勉強したことの多くが仕事に活かされていて、いつでも見直せるように大学時代のノートと教科書がデスクに置いてあります。
リニューアル工事では利用しているお客様と直に対話することが出来る機会があることが一番の魅力です。 計画し、準備・施工・試運転を終え、引き渡した後、「快適に過ごせていますよ」と利用者の声を聞くことが出来ることもあり、その度に仕事のやりがいを感じます。
大変な部分は、二つあります。一つ目は計画段階で利用者の要望とビルのスペックがマッチしない場合です。 工事が大規模となり、工事期間やかかる費用の関係上、利用者が環境改善をあきらめざるを得なくなることもあります。 もう一つはリニューアル工事特有なのですが、休日や夜間での作業が多いことです。 稼働しているビルでの工事となるため、騒音・振動・臭気・埃などが原因でビル利用者に迷惑がかかる作業は配慮しなければなりません。
一番大きな仕事は某ビルの熱源改修工事で、工期が約3年間のものでした。 既存の熱源機器を単純に更新するのではなく、現状の運用に合わせた制御や機器の更新を行いました。 初年度の新入社員研修が終わり、本配属後最初の現場だったのですが、着任した段階から機器の配置検討、搬入計画と、新規配管ルートの計画など、工事を進めるうえで主要な部分に携わることが出来たため、非常に多くのことを学ぶことが出来ました。
また、お客様にとっても全く新しいシステムが導入されることとなったため、どのような資料やマニュアルがあれば利用者が抵抗なく運用できるかを、日々協力会社と打ち合わせを行い作成しました。
上で述べた3年間の熱源改修工事を終えた翌年、次の現場では「主担当としてやってみよう」ということで、 某ビルの小規模地下街改修工事に臨みました。 工事の規模や取り付ける機器など大まかな構成はすでに決定していたため、既存ビルにおいて機器やダクト・配管がうまく納まるかや、いかに他の利用者への騒音や臭気の迷惑を少なくし、工事を完了させるかがポイントでした。 しかし、入念に準備をしていたにも関わらず、工事初日から準備していたものに誤りがあり、中止を余儀なくされました。3年間の大規模現場を終えた自信は風前の灯火でした。 その悔しい経験を糧にして、今は準備期間中の現場調査や、適切な施工方法の検討に、より一層充分な時間を確保するよう心掛けています。
発展途上の自分にはまだまだ未知の領域があります。 設備業界や自分の上司にとっては常識的なことでも、分からないことはヒントをもらったり、 自分なりに調べて考えるようにしています。 日ごろから考える力を養うことで、新技術や新たな社会のニーズに対応する柔軟性を身につけていけると考えています。
リニューアル工事は今後も需要のある工事です。 会社に蓄積されたノウハウと、自身の経験をしっかり次の世代に引継ぎながら、新日本空調品質を向上していきたいです。
またプライベートでは、今年二人目の子供が生まれました。 リニューアル工事は休みも不定期ですが、休みの日はしっかり家族と過ごす時間を作り、 将来的には趣味のダイビングや、お菓子つくりを一緒にできればいいなと思っています。