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NEWS RELEASE

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2019.03.07

大空間向けタスクゾーン省エネ空調「AiR-Lo3(エアロスリー)™」を市場投入

~ 作業環境を良好に保ちつつ、40%の送風エネルギー削減を実現 ~


新日本空調株式会社(代表取締役社長 夏井博史)は、作業域の温度環境改善と省エネルギーを両立する空調システムとして、工場などの大空間向けタスクゾーン省エネ空調「AiR-Lo3(エアロスリー)™」を新たに開発しました。
当システムは、大空間において空調が必要とされる作業域のみを空調する「部分混合」により、従来の室内全体を空調する方式よりも、送風エネルギーや熱エネルギーを削減 することが可能となります。独自に開発した吹出口を採用することで、作業域の温度環境改善と省エネルギーを実現します。
実験および試験導入の結果より「部分混合」が実現していることを確認し、40%以上の送風エネルギー削減効果も期待できることが検証され、更に、環境への貢献(E)や人に対する作業環境改善による社会生活の向上(S)といった、ESG活動目標の達成に寄与できるシステムでもあるので、2019年4月より、本格的な導入を進めてまいります。



図1 「AiR-Lo3(エアロスリー)」を構成する新開発の吹出口と形成する温度環境


1.タスクゾーン省エネ空調「AiR-Lo3(エアロスリー)」の開発に至る経緯と概要
大空間において主に空調が必要とされるのは、低層の作業域となります。しかし従来の方法である 完全混合空調方式は、空調を必要としない、高層の非作業域も含めて室全体の温度を均一にするため、空調エネルギーが大きくなる要因となります。
そこで、大空間の作業域の温熱環境を損なわずに省エネルギーを図る空調方式として、作業域を空調して部分混合とし、非作業域を成行きとして空調負荷を削減する、タスクゾーン省エネ空調「AiR-Lo3(エアロスリー)」を開発しました(図2)。
「AiR-Lo3(エアロスリー)」は「Air conditioning to Realize 3Lo」の略称であり、3つの「Lo」即ちLower mixed zone(低層の混合ゾーン)を形成しながらLow energy(低エネルギー)で空調を行い、Labor environment optimization(労働環境の最適化)を実現する空調であることを意味しております。


図2 空調方式の違いによる室内温度断面分布のイメージ



写真1 チャンバボックスにタイプ”FD"を接続した設置例

2.タスクゾーン省エネ空調「AiR-Lo3(エアロスリー)」の特徴
(1)室内空気の誘引をコントロールする新しい吹出口
「AiR-Lo3(エアロスリー)」を構成する吹出口を新規に開発しました。これは、上方の空気の誘引を抑えることで非作業域との混合を抑制し、吹出温度の上昇を抑えます。また、水平方向の誘引を促進し、作業域を部分混合することで作業域内の温度差を小さくします。
 吹出口は、横吹出しタイプの”FD”、前方吹出しタイプの”FF”の2種類で、それぞれ供給風量は1,600m3/hと3,600m3/hです。写真1はチャンバボックスにタイプ”FD”を接続した設置例です。
タイプ”FD”が吹出す気流は、斜め前方に2方向に広がる主流部を持ち、この主流部の間にも適当な風量を供給しています。冷風を吹出した気流はすぐに沈降せず低層部に広がり混合を促進します。また上部の高温な空気の混合を抑制することで吹出温度の上昇を抑えます(写真2)。


(2)削減効果
室内空気の誘引をコントロールする吹出口により、作業域の温熱環境の最適化を図りつつ、空調負荷の削減を図ることが可能となりました。作業域高さを1.5mとし、約200W/m2の発熱体を設置した大空間での冷房運転実験において室内代表6地点の垂直温度分布を測定し、床上+1.5mの作業域が非作業域よりも温度が低く、部分混合が実現できていることを確認しました(図3)。
また、完全混合空調方式に比べ最大で40%以上の送風エネルギー削減が期待できます。



写真2 スモーク実験による冷房運転時の吹出気流可視化


図3 冷房運転時の発熱体のある室内温度分布


(3)導入例
吹出口は、チャンバボックスを介してダクト接続が可能であるため、新築工事・改修工事を問わず導入が可能です。接続する空調機器によって用途を広げることが可能で、空調機やダクト接続型パッケージエアコンによる常設での運用(写真3)のほか、例えばスポットクーラー等に接続することで可搬式の吹出ユニットとして使用するようなフレキシブルな運用(写真4)も可能となります。
吹出口の表面の保護カバーは冷房用と暖房用があり、暖房用(写真5)は吹出してすぐ上昇する気流を抑える仕様です。交換に工具は不要で、吹出口を設置した状態で交換することが可能です。



写真3 大空間の設置事例


写真4 スポットクーラー接続例


写真5 暖房用カバー


3. 今後の展開
「AiR-Lo3(エアロスリー)」は良好な作業環境と省エネルギー性の両立を提供する空調システムであり、工場や屋内展示場、倉庫、荷捌き所などの作業場のような、天井が高い大空間に幅広く適用が可能です。作業環境改善や省エネルギー検討といったご要望に応え、作業者の健康管理や生産性向上、更には事業の発展に貢献する当システムの普及と促進に努めて参ります。


4. 本件に関する問い合わせ先

新日本空調株式会社 経営企画本部
ESG経営戦略室 コーポレートコミュニケーション課 星野 昌亮
TEL:03-3639-2332(ダイヤルイン)
FAX:03-3639-2734
E-mail: hoshinom@snk.co.jp

新日本空調株式会社 技術開発研究所 磯 佑輔
TEL:0266-73-9611
FAX:0266-73-9615
E-mail: isoy@snk.co.jp