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PRESS RELEASE

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2013年03月26日

帝国ホテル東京に小水力発電を納入
  
~空調用循環水を利用した小水力発電による未利用エネルギーの活用~
 新日本空調株式会社は、空調用循環水の高低落差を利用した「小水力発電設備」を帝国ホテル東京に納入し、試験運用として3月25日から発電を開始しました。
 この「小水力発電設備」は蓄熱式空調システムの「落水」という未利用エネルギーを利用し、年間約15,000kWhの発電量をホテル内の照明などに供給します。
 当社は引き続き、様々なお客様に対して地球温暖化防止対策を推進する未利用エネルギーの有効活用やCO2排出量削減等のワンストップソリューションを提供して参ります。
1.小水力発電設備の経緯
 当社は、社会的ニーズである未利用エネルギーの活用やCO2削減に応えるソリューションサービスに取り組んでおります。一方、株式会社帝国ホテルでは、ホテル内の未利用エネルギーの有効利用を進め、地球温暖化防止対策を強化する取組みを推進しています。
 今回、株式会社帝国ホテルのニーズに対して、空調用循環水の高低落差を利用した「小水力発電設備」の配管設備と電気・計装設備を一貫して設計・施工しました。
2.小水力発電設備の概要
 帝国ホテル東京に設置した小水力発電設備の概要は、下記の通りです。
1) 納入した発電機の定格出力は3kWです。地下4階の開放蓄熱槽と地上5階に設置されている空調機の高低差が約35mであり、この空調用冷水が落水する際の圧力で発電を行います。
2) 設備構成は、発電機本体(1台)、制御盤(1面)および制御装置(1式)です。制御盤には、コントローラ、系統連系装置、データ収集装置が内蔵されています。(システム図参照)
3) 空調設備が24時間365日稼働しているため、発電機からも連続して発電されます。年間を通して安定した電力供給を行います。
4) 発電量は、年間で約15,000kWhを見込んでおります。これにより、電気料金換算で年間約24万円の削減、年間の二酸化炭素(CO2)排出量は約5.6トンの削減となります。
5) 本設備は、蓄熱式空調システムの「落水」という未利用エネルギーを利用しており、汎用性の高い設備です。

3.今後の展開
 今後当社は、この実機による運転データを収集、分析し、設計、施工および運転のノウハウを蓄積して参ります。そして、株式会社帝国ホテルをはじめとする様々なお客様に対して、地球温暖化防止対策を推進する未利用エネルギーの有効活用やCO2削減等のワンストップソリューションを提供して参ります。
4.本件に関する問い合わせ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 広報課 高辻 勇
TEL: 03-3639-2332(ダイヤルイン)
FAX: 03-3639-2734
E-mail: takatsujii@snk.co.jp

新日本空調株式会社 首都圏事業本部 リニューアル事業部 設計部 西 浩之 
TEL: 03-3639-2709(代表)
FAX: 03-3639-2742
E-mail: nishih@snk.co.jp

システム概念図
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