本文へスキップします。

ページタイトル(エディタ)
ページタイトル背景画像

PRESS RELEASE

PRESS RELEASE

2009年07月21日

天吊型パッケージエアコンのドレン通水試験ツール「ドレンアップチェッカー(特許出願中)」を開発

ドレン通水試験作業の効率アップ! 工期短縮、品質・安全性向上に効果
 新日本空調(株)は、首都圏協力会メンバー会社と共同で、天吊型パッケージエアコン(以下PAC)のドレン配管通水試験及びドレンポンプの機能試験を天井施工前に実施可能にするツールとして、「ドレンアップチェッカー」を開発しました。
 ドレンアップチェッカーは、給水タンク・ポンプ・電源ユニットを内蔵しておりPACに本設電源が供給されていない状態でも、施工現場の仮設電源を利用することでPAC本体へ、送水ホースと電源ケーブルを接続すれば、天井施工前に一括して試験を実施できるツールです。
 これにより、従来2回必要であったドレン通水試験(天井施工前にドレン配管試験と天井施工完成しPACへの受電後、ドレンポンプと機器廻りの配管試験)を、PAC電源受電前に一括試験(1回で)することが可能となります。
 本ツールの導入により、施工現場で繁忙度の高い試運転調整期間での作業負荷を低減させ、また、天井施工前に機能試験を実施する事で工期の短縮、安全面で特に配慮が必要な天井内作業を回避することができます。新築・改修を問わず様々な現場において作業環境・効率の改善が期待でき、既に当社の現場において運用を展開中です。
1.開発に至る経緯
 各メーカーから高効率PACが発売され採用が増加している一方、PACドレン配管からの漏水トラブルも多数報告されるようになっており、このトラブルを防止すべく当社としても様々な品質管理強化策を検討してきました。PACドレン通水試験は、当然のごとく全台数を実施する必要が有り、工事工程の都合で本設電源が間に合わず、複数回に分けて試験を実施する必要もある為、現場施工では負荷の大きい作業であり、作業負荷低減が最大の課題でありました。
 そこで、当社が2005年度から活動してきたCD&Q(Cost Down & high Quality)活成会「当社と協力会社が共同で品質と原価低減を両立させる方策を見いだし実行する(活性化し成果に繋げる)活動」において2007年度のテーマとして掲げ、2007年6月から「ドレンアップチェッカー」の開発を開始し、2009年6月に完了致しました。
2.ドレンアップチェッカーの特徴
1) 現場の仮設電源(100V)を利用し、昇圧(200V)後PACへ電源供給することにより本設受電前でもPAC内蔵のドレンポンプ運転を可能とし、PAC~ドレン配管の通水機能試験が一括して実施できます。
2) 仮設電源を利用しますので、天井施工前に通水機能試験を実施することが可能です。
3) 送水タンク、送水ポンプ、送水流量計を内蔵しており通水試験時の流量を確認できます。
4) 最大で6台のPACを同時に試験できます。
5) 塩化ビニル材、アルミ材を使用し軽量化を図っています。
3.ドレンアップチェッカーの概要
 ドレンアップチェッカーは、送水タンク、送水ポンプ、昇圧トランス、流量計、操作盤が一体化されており施工現場の仮設給水、仮設電気を利用してPACドレン通水機能を最大6台同時に試験することが可能です。また本体はキャスター付の為可搬性に優れた構造となっています。
ドレンアップチェッカーの使用方法
1) PACへ送水チューブ、電源ケーブルを取付ける。
2) PACを試運転モードにする。
3) 送水タンクに注水し、仮設電源を接続する。
4) 送水ポンプを運転し流量計を確認しながら送水量を調整する。
5) PACのドレンポンプ運転及びドレン配管通水状況を確認する。
ドレンアップチェッカーの設置イメージ
ドレンアップチェッカー
4.今後の展開
 今後は、各施工現場でのドレンアップチェッカーの運用展開を図っていき、工期短縮、品質・安全性向上のツールとして客先へのPRに役立てていく予定です。また運用を継続し更なるドレンアップチェッカーの改良及び高機能化を目指し取り組んでまいります。
5. 本件に関する問合せ先
新日本空調株式会社 経営企画本部 広報課 高辻 勇
TEL: 03-3639-2332(ダイヤルイン)
FAX: 03-3639-2734
E-mail: TAKATSUJII@snk.co.jp

新日本空調株式会社 首都圏事業本部 産業施設事業部 技術部 竹林 敏夫
TEL: 03-3639-2713
FAX: 03-3639-2741
E-mail: TAKEBAYASHIT@snk.co.jp