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2020年12月03日

VR技術を活用した現場支援システムを確立

~ 原子力空調設備の施工現場をリモートで支援 ~

新日本空調株式会社(代表取締役社長 夏井 博史)は、原子力空調設備の施工において、VR技術を活用した工事状況の確認や各種検査を、本部など離れた場所からでもリモートで行うことができる、現場支援システムを確立しました。これによりベテラン社員による施工状況のチェックやアドバイスをタイムリーに行えるようになったことから、現場担当者の負担を軽減すると共に、更なる施工品質の向上に繋げて参ります。


当社原子力事業部では、各原子力発電所内に出張所を構え空調設備の施工に携わっておりますが、工程の要所で本部側から設計や品質管理のベテラン社員が現地に出向き、施工状況の確認や各種検査をサポートしながら施工品質の確保に努めて参りました。しかしながら、複数の現場が錯綜する場合など、一つの現場に派遣できる人員が限られることや、また日程の調整に時間を取られるなどの問題を抱えていました。更に、昨今では新型コロナウイルスの影響により、現場への立ち入りそのものが難しい状況となったことから、リモートでの現場支援策を確立することは緊急の課題となっていました。
そこで、現場の状況を出来るだけリアルに再現出来る方法として、撮影映像をそのまま360°見渡すことができるVRシステムの導入を計画し、株式会社ジョリーグッド(代表取締役 上路 健介)と共同で、空調設備の施工現場に適した撮影方法を策定すると共に、編集、視聴までの工程をリモートで行うことができるシステムを確立しました。
本現場支援システムの中核となるVRシステムは、まず現場担当者が360°/8K撮影が可能な高精細カメラと、360°/5.6Kの小型簡易カメラを使い、予め設定されたポイントで現場状況を撮影し、そのデータをサーバーに転送した後、本部側でそのデータを取り出し専用のVRゴーグルで視聴を行います。VRゴーグルでは各自の視点に合わせて360°を見渡すことができ、同時に10台まで接続が可能です。また、タブレット端末から映像の移動やマーキングなどのマスターコントロールが可能である他、それぞれの視点が確認出来るため、視聴者がVRゴーグルを装着したままでも議論や意見の集約が出来るといった特徴を持っています。
このシステムを活用することにより、撮影から視聴までを短時間で行え、視聴者はより現場に近い雰囲気の中で施工状況の確認ができ、タイムリーで適切なアドバイスが可能となることから、現場担当者の負担を軽減すると共に、更なる施工品質の向上に繋がるものと考えております。

今後は現場の支援だけでなく、作業者への安全指導や品質検査員の技量向上、若手社員の育成など幅広く展開して行く計画です。


VR視聴風景


新日本空調グループのSDGsへの貢献について



新日本空調グループは、企業が中長期的に持続的成長を目指す上で重視すべき3つの側面、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を視野に入れたESG経営を実行しています。当社グループの事業特性を踏まえた上で、ESG経営の観点から、あらゆる事業活動における課題を特定し、中長期的取組み目標を定め、SDGsに代表される国際的社会課題の解決に資する事業活動を推進します。
本リリースの取り組みは、SDGsにおける3つの目標に貢献しています。



目標   7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標   9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標 12:つくる責任 つかう責任

   



【お問合せ先】
新日本空調株式会社 経営企画本部 ESG経営戦略室
コーポレートコミュニケーション課 星野 昌亮
Tel   :03-3639-2332
Fax  :03-3639-2731
Mail :hoshinom@snk.co.jp

新日本空調株式会社 原子力事業部 大堀 美智男
Tel   :045-755-2221
Fax  :045-755-2214
Mail :ohhorim@snk.co.jp

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