新日本空調株式会社(代表取締役社長 前川 伸二)は、自社の工事現場で扱う書類、帳票、図面類を現場毎にライブラリー形式にまとめ、クラウド上で一括管理することで業務の効率を向上させる新工事業務管理システム、通称Polaris(ポラリス)を独自開発し今秋より全社一斉に稼働させました。
1. 開発前の工事業務管理システムの課題と改善
従来、工事現場で扱う書類や帳票類については、会社のサーバーに格納されている数百におよぶ共通書式の中から工事担当者が、必要なものを、都度、自分のパソコンに1 つずつダウンロードし、図書の参照や書類の作成を行っていました。
これらを改善するため、2018 年に稼働したPolaris ローカル版では、予め、工事現場で扱う全ての書類や帳票類のファイルデータを1 パッケージにし、工事開始時にパッケージの複製版を「工事パッケージ」として現場サーバーに置くことでダウンロードに要する手間や時間を削減してきました。
2. Polaris のクラウド化、機能増強
今回リリースするPolaris クラウド版は、ローカル版を更に進化させ、全ての「工事パッケージ」をクラウド上の同一のプラットフォームに置くことで、全国どこからでも全ての工事ファイルへのアクセスを可能にし、本社・支店に在席する管理職による進捗確認だけでなく、テレワークによる現場業務の遂行を実現しました。
「工事パッケージ」には書類や帳票類を用意するだけでなく、現場で作成される様々な図書や図面を格納する保管庫としての役割を兼ねることでクラウドの冗長性と併せたBCP対策を講じています。
また、使いやすさを追求し、工事に関する基本情報を1 度入力するだけで全ての帳票類に情報が自動入力される「自動落とし込み機能」や、一つの書類作成に複数の担当者が係わる現場特有の業務形態を加味した「ファイルの持ち出し管理機能」をはじめ、「版数管理機能」、「提出期限管理機能」、「ファイル検索機能」など、書類や帳票類を扱う上での数多くの便利な機能を搭載しています。
さらには、現場担当者の業務をサポートするグループウェアとしての機能や日々変化する現場の規制情報の共有や安全に関わる情報配信など、デジタルサイネージへの発展も視野に入れたシステム構成となっています。
3. 今後の展開
今後は「Polaris クラウド版」を中心に、Polaris のサブシステムとして開発を進めている「現場管理日報電子版」をリリースする予定の他、将来のDX に向けた数々のサブシステムの開発と新工事業務管理システムの構築を進めて参ります。
新日本空調グループのSDGsへの貢献について
新日本空調グループは、企業が中長期的に持続的成長を目指す上で重視すべき3つの側面、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を視野に入れたESG経営を実行しています。当社グループの事業特性を踏まえた上で、ESG経営の観点から、あらゆる事業活動における課題を特定し、中長期的取組み目標を定め、SDGsに代表される国際的社会課題の解決に資する事業活動を推進します。
本リリースの取り組みは、SDGsにおける2つの目標に貢献しています。
目標 9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標 12:つくる責任 つかう責任
【お問合せ先】
新日本空調株式会社 経営企画本部 企画部
コーポレートコミュニケーション課 多田 邦彦
Tel :03-3639-2475
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Mail :tadak@snk.co.jp
新日本空調株式会社 事業推進本部
安全品質センター 伊藤 孝信
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