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2021年10月18日
~ダクト接続型に加えて、単独の空気清浄機型を開発~
新日本空調株式会社(代表取締役社長 前川伸二)は、日進技研株式会社(代表取締役社長 中嶋貴輔)と共同で、新型コロナウイルス飛沫感染防止対策を目的に、従来のダクト接続型可搬式フィルターユニット(「ウイルスキャプチャー」として商標登録出願中)の改良型で、単独の空気清浄機として機能する「ウイルスキャプチャー・プラス」の販売を開始します。 1. 経緯 ワクチン接種が進み、新型コロナウイルスへの感染者及び重傷者は減少傾向にありますが、完全にコロナウイルスを根絶することは困難であり、今後はコロナウイルスと共存していく社会になっていくと言われています。また感染力が強い変異株の出現は、今後もその可能性があり、空気中のウイルスを確実に除去できる空気清浄機は対象エリアの感染防止に必要な設備と言えます。 従来のウイルスキャプチャーはダクト接続型のためダクト工事が発生しますが、適用場所によってはダクト接続を行わずに空気清浄機として使用する方が効率的な場合もあります。このようなニーズに応えるために、「ウイルスキャプチャー・プラス」は、吸込み口及び吹出し口を工具なしで簡単に取り外しが可能な構造としています。 2. 「ウイルスキャプチャー・プラス」の特徴 (写真―1) 可搬式であること、プレフィルターと一体型の抗菌HEPA フィルターを内蔵していること、電源はコンセント電源(単相100V)であること、バッグアウト方式注)を採用していること、風量はインバータで調整可能であること等は、従来のウイルスキャプチャーと同じですが、今回改良した点は次のとおりです。 1)ユニットの上部及び側面のダクト接続用単管とオプションで準備している吹出し口及び吸込み口とを工具なしで容易に取り換えることができます。吹出し口は気流の吹出し方向を自由に変えられるパンカールーバ型で、吸込み口の取付場所はユニットの背面もしくは上面のどちらかを選ぶことができます。 2)風量は、風量調整インバータの周波数が60Hzで13㎥/min、50Hzで10㎥/minです。 3)操作盤の位置をユニット上部からユニット側面に移すことで、上部をすっきりさせています。 注)バッグアウト方式とは、予め内蔵されている専用のビニール袋の手袋を通して、ビニール袋の中で フィルター交換ができる方式であり、フィルター交換作業員の感染リスクを低減します。 3. 微粒子可視化実験 (写真―2) 当社の保有技術である微粒子可視化システムにて、当社所有のクリーンルームを使用し、空気清浄機としての効果の確認実験を行いました。 ユニットの風量は13㎥/min、クリーンルームの大きさは約20㎥、予め室内に粉塵を発生させた状態で実験を行い、ユニット運転2分後に室内空気がほぼ清浄になったことを確認しました。 4. 今後の展開 今後、国からの行動制限が緩和され、日常が戻るにつれて人が集まる場所が増えてきます。 通常の施設だけではなく、災害時の避難所等人が集まる場所への設置や、緊急時対応のための備蓄品としての展開を図ることにより、人々の感染リスクを低減させることで、社会に貢献してまいります。
新日本空調グループのSDGsへの貢献について
新日本空調グループは、企業が中長期的に持続的成長を目指す上で重視すべき3つの側面、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を視野に入れたESG経営を実行しています。当社グループの事業特性を踏まえた上で、ESG経営の観点から、あらゆる事業活動における課題を特定し、中長期的取組み目標を定め、SDGsに代表される国際的社会課題の解決に資する事業活動を推進します。 本リリースの取り組みは、SDGsにおける3つの目標に貢献しています。
【お問合せ先】 新日本空調株式会社 経営企画本部 企画部 コーポレートコミュニケーション課 多田 邦彦 Tel :03-3639-2475 Fax :03-3639-2731 Mail :tadak@snk.co.jp
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