PRESS RELEASE

2024年02月13日

EnergyQuest^® Cloud Tools(エナジークエストクラウドツール)
「EQデータグラス」「EQプランナー」の提供開始

～　脱炭素社会の実現に向け、お客様の省エネの取り組みを加速　～

　新日本空調株式会社（代表取締役社長　前川伸二）は、お客様自身が利用中の設備のエネルギー消費量実績とエネルギー消費量の最適化を検証できるEnergyQuest Cloud Toolsを開発し、本日より提供を開始いたします。
　本ツールは、利用中の設備におけるエネルギー消費量の診断ツール「EQデータグラス」と、エネルギー消費量が最小となる空調用熱源機器の構成や運転方法の検証ツール「EQプランナー」の二つのツールで構成しており、目的に合わせて単体または組み合わせでの利用が可能です。メーカを問わず様々な中央監視のデータファイル形式を取り込むことができ、クラウド対応のサブスクリプション型サービスとして、高い機能性と利便性を実現するとともに、EnergyQuest Cloudの導入をスムーズに進めることができます。なお、専用サイト（https://c3.eqcloud.snk.co.jp/）において、両ツールの数々の機能を無料でお試しいただける体験版をご用意しております。

図.EnergyQuest Cloud ToolsとEnergyQuest Cloudとの関連図

【開発に至った背景・経緯】
　当社は、脱炭素社会の実現に向け、これまで空調設備の省エネ対策を通して様々な建物のエネルギー消費量の削減に取り組んできました。また、その一つとして、建物のエネルギー消費量の大きな割合を占める空調用熱源機器に対し、そのエネルギー消費量を最小にする熱源最適制御システムEnergyQuest（エナジークエスト）を独自に開発しお客様へ提供してまいりました。しかし、こうした従来の省エネの取り組みは、専門の技術者による「現状設備のエネルギー消費量の診断」に始まり「エネルギー消費量が最小となる設備機器の構成や運転方法の検証」といった専門性の高い過程を必要とすることから、お客様自身で検討を進めるにはハードルが高く、省エネの取り組みを妨げてしまう一因となっていました。そうした状況を踏まえ、この度、お客様自らが簡便にこれらの検討を行えるEnergyQuest Cloud Toolsを開発いたしました。

【「EnergyQuest Cloud Tools」の主な特長】
１．EQデータグラス
現状設備のエネルギー消費量などを可視化して診断を行うことができるツールです。
■中央監視の運転実績データの取り込み機能　メーカを問わず様々な中央監視のデータファイル形式を取り込む機能を持ち、幅広いお客様にお使いいただけます。また、データ送信端末を施設側に設置し、中央監視と接続することによりデータを定周期に自動で取り込むことで、手動によるデータ取り込みの手間を省くことができます。

■設備機器の動作状況やエネルギー消費量などの診断機能
現在利用中の設備の問題点を多様な視点から確認できるグラフ化機能を持ち、エネルギー消費量の無駄を容易に診断できます。

２．EQプランナー
独自保有技術であるEnergyQuest が持つ熱源の運転最適解を導く演算機能を備え、エネルギー消費量が最小となる空調用熱源機器の構成や運転方法の検証ができるシミュレーションツールです。
■熱源機器の構成や運転方法に基づくシミュレーション機能
熱源機器の構成やその運転方法などを直感的なユーザーインターフェースにより任意に設定することが可能です。設定した構成と運転方法に基づきエネルギー消費量やCO2排出量などを算出し、様々なシミュレーションを行うことができます。また、シミュレーション結果は様々なグラフにて確認することができます。

■熱源最適制御システムEnergyQuestの演算機能
独自保有技術であるEnergyQuest が持つ熱源の運転最適解を導く演算機能を備えており、EnergyQuestの導入効果事前検討用としてもお使いいただけます。

３．EQデータグラスとEQプランナーのデータ連携
■EQデータグラスとEQプランナーとのデータ連携機能
２つのツール間のデータ連携機能により、「EQデータグラス」に取り込んだ運転実績データから熱負荷のデータを「EQプランナー」に利用することや「EQプランナー」にて得られたシミュレーションの結果と運転実績データを「EQデータグラス」にて詳細に比較・検討することができます。

【価格】
　初期費用は200,000円。EQデータグラスは月額20,000円から。EQプランナーは月額40,000円から。
詳しくは、専用サイト内「プランと料金」をご確認ください。
【今後の展開】
　当社はこれまで、熱源最適制御システムEnergyQuestの納入を通じてエネルギー消費量やCO2排出量の削減や熱源機器の自動運転による施設管理業務の軽減など、様々なお客様の課題解決に対して取り組んでまいりました。新たに加わった「EQデータグラス」及び「EQプランナー」と併せて、今後も脱炭素社会の実現に向け、お客様の省エネや省CO2に寄与する技術開発に取り組んでまいります。

新日本空調グループのSDGsへの貢献について
https://www.snk.co.jp/csr/

　新日本空調グループは、企業が中長期的に持続的成長を目指す上で重視すべき３つの側面、環境（Environment）、社会（Social）、企業統治（Governance）を視野に入れたESG経営を実行しています。当社グループの事業特性を踏まえた上で、ESG経営の観点から、あらゆる事業活動における課題を特定し、中長期的取組み目標を定め、SDGsに代表される国際的社会課題の解決に資する事業活動を推進します。
　本リリースの取り組みは、SDGsにおける3つの目標に貢献しています。

目標 7：エネルギーをみんなにそしてクリーンに
目標 11：住み続けられるまちづくりを
目標 13：気候変動に具体的な対策を