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大空間において主に空調が必要とされるのは、低層の作業域となります。しかし従来の方法である完全混合空調方式は、空調を必要としない高層の非作業域も含めて室全体の温度を均一にするため、空調エネルギーが大きくなる要因となります。また、空調が不十分なことで作業環境が整っていない例もありました。
独自に開発した吹出口の採用による「部分混合」で、空間全体ではなく必要な部分だけを効率よく空調し、空調エネルギーを大幅に削減します。
AiR-Lo3を構成する吹出口を新規に開発しました。これは、上方の空気の誘引を抑えることで非作業域との混合を抑制し、吹出温度の上昇を抑えます。また、水平方向の誘引を促進し、作業域を部分混合することで作業域内の温度差を小さくします。 吹出口は、横吹出しタイプの”FD”、前方吹出しタイプの”FF”の2種類で、それぞれ供給風量は1,600m3/hと3,600m3/hです。
「部分混合」を促進することで、低層部の温熱環境を損なわずに空調負荷の削減をはかることが可能となりました。 検証試験※1では部分混合を実現しつつ、完全混合方式に比べ最大で40%以上の風量を削減できることが実証されました。※2 ※1 72m2×高さ5.2mの試験室内に発熱負荷200W/m2相当を設置した冷房実験 ※2 当社試算による