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ソフトダクト消音器

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技術概要

ソフトダクト消音器

九州大学の藤原恭司名誉教授が考案した「音響的ソフト境界理論」を利用した消音器。電源不要で従来の消音器が苦手な低周波数の騒音を効果的に消音できます。

ダクトを通って室内に騒音が…

オフィスなどで聞こえる騒音のうち、空調や換気の音がとても気になる場合があります。これは空調・換気システムの駆動音やダクト内の気流の乱れから発生する騒音がダクトを通って室内に届くことが原因です。あまりに騒音が大きいと仕事や作業にまで影響が出てしまいます。騒音を抑える消音器のうち吸音材を使用した従来型のものは、低い周波数の減衰量が少ないという欠点がありました。空調の騒音は低い周波数の成分が多いという特徴があり効果的ではありません。これ以外のANC(アクティブノイズキャンセリング)方式は騒音を人工的に発生させた逆位相の音で打ち消すもので、低い周波数も減衰しますが非常に高価で電力も消費してしまいます。



音響管をダクトに取り付けて消音を実現

ソフトダクト消音器は九州大学の藤原恭司名誉教授が考案した「音響的ソフト境界理論」を応用した技術です。これは消音したい周波数の4 分の1 波長の長さの音響管を、ダクト側面に向かい合うように取り付けるというものです。こうすると、音響管内で位相が反転し【音圧=0/ 音のエネルギー反射率=1】の「音響的ソフト境界」が作られ、それ以上音が進むことができなくなります。この原理を利用して騒音を解消します。


低い周波数で大きな減衰量/異なる2つの周波数の消音が可能

125Hzから250Hzの低い周波数でも20dBを超える大きな減衰量を得ることができます。ダクトの向かい合う2面に音響管を取り付ければ効果が得られるので、残りの2 面に違う周波数を対象とした音響管を取り付ければ、さらなる消音効果が得られます。電気を使わないので故障の心配が無く、騒音対策のための電気代も抑えられます。従来型の消音器では、吸音材に空気中のオイルミストやホコリが付着したり、経年劣化によっても減衰量が落ちてしまいますが、この消音器ではそのような心配はありません。コンサートホールなどの静寂さが重要な施設や、工場内の騒音を外に漏らさない対策にも最適です。



対応施設

オフィスビル・庁舎商業施設ホテル・住宅医療・福祉施設教育施設文化施設研究施設半導体・液晶工場精密機械工場医薬品工場食品工場印刷工場物流施設

特長

快適建物価値向上リニューアル 空気調和設備工事 新築/改築 製品

関連技術

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お問い合わせ窓口:技術開発研究所