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近年、社会ではより一層の節電・省エネが求められています。特にビルの消費エネルギーの4 割を占める空調の省エネ化を図ることが重要となります。しかしビル空調を全て最新機器設備に更新することは、工事に時間がかかったり、高額なコストがかかったりして現実的ではありません。だからといって、設備をそのままに空調の設定温度だけ上げるのでは、省エネだけど快適感が悪化し、生産性を低下させる「がまん空調」になってしまいます。
アクティブスウィング®は、夏の冷房時に室温を上下2 段階にスウィング(自動で上下)させ、平均温度を通常の温度一定制御より高くすることで、温熱快適性や知的生産性を損なうことなく省エネを実現する空調制御システムです。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合研究機構(NEDO)の省エネルギー革新技術開発事業の助成を受けて、㈱東芝と共にオフィスビルにて実証試験を行いました。その結果、26℃/50%RHの温湿度一定制御と比較して、7.5% の電力量削減を達成しました。
早稲田大学創造理工学部建築学科の田辺新一研究室に委託して、居住者の快適性と知的生産性についても調査しました。その結果、26℃/50% の温湿度一定制御とほぼ同等であるという結果になり、アクティブスウィングの有効性が証明されました。