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日本の夏は高温多湿で、冬は乾燥で感染症が蔓延しやすい環境です。 そのため、建物全体に空気を運ぶ空調設備も同様に、年間を通して病原性微生物が繁殖しやすい環境になっています。 具体的には、夏場は熱交換コイルやドレンパンでカビや細菌が繁殖しやすくなります。 そして、冬場に稼働する気化式加湿器も、蒸気式加湿器と比べて水道水をそのままエレメントに含ませて使うので、微生物の栄養源となるほこりが付着しやすく、カビや細菌が発生しやすくなります。何も対策をしないと、これらが空気に含まれたまま室内に送られてしまいます。 病院をはじめ、介護施設での感染症、食べ物を扱う食品施設での食中毒などの原因となる可能性があり、ひとたび発生すれば社会的なニュースになることも多く、重要な問題です。 そこで新日本空調では、夏と冬では病原性微生物の発生する場所が異なることに着目し、季節ごとに異なる抗菌対策として、同社開発品の『抗菌空調機』と『Ag-ion Master®(エージーイオンマスター)』を組み合わせた『病原性微生物抑制空調システム』を提案します。
この空調システムは、夏と冬、両方の病原性微生物対策がパッケージされたシステムです。 季節ごとに特殊なメンテナンスが必要なく、一年中快適な空気をお届けします。 『抗菌空調機』とは、熱交換コイルとドレンパンに抗菌コーティングを施した空調機です。夏場の結露による菌類の増殖を抑えます。 『Ag-ion Master®』とは、銀型ゼオライトを充填させたカートリッジです。これを加湿用給水配管に取り付けて、抗菌効果のある『銀イオン』を含んだ水を加湿器の給水に使用することで、冬場の加湿エレメントの表面やドレン水内のカビや細菌の増殖を抑えます。さらに臭気の対策にも大きな効果があります。銀型ゼオライトは1回の充填で1シーズン対応可能であり、その他のメンテナンスが不要なので経済的です。
熱交換コイルについて、大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する抗菌性試験(JIS Z 2801)を行いました。2以上で抗菌力ありと判断される抗菌活性値は、大腸菌で4.6、黄色ブドウ球菌で5.3と、標準システムに比べて抗菌能力が高いことが確認されました。 また、耐水性加速試験(0年、1年相当、10年相当、13年相当)での抗菌力試験を行いました。 その結果、大腸菌では約11年間、黄色ブドウ球菌では約10年間抗菌能力が維持されることが証明されました。 ※抗菌能力の耐久年数はご使用状況によって異なる場合があります。