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今回の工事は、近年結核患者が増加傾向で全国的に空気感染予防対策を適切に行なえる病室の整備が必要とされているため、一般病棟において結核患者収容治療するためのモデル事業に病院として申請しスタートした。 工事は各フロアおよそ70床ある病室のうち各フロア2~4室、合計8フロア15室の陰圧を確保することである。排気ダクトの末端にHEPAフィルターを設け、陰圧度の確保には各病室に送られる外調機系統の給気と排気のCAVを更新し調整をした。また気密性向上には引き戸にパッキン等を取り付けた。廊下側の壁には微差圧ダンパを設置し、スタッフからも陰圧度がわかるよう微差圧計を設けた。室内では開窓での自然換気が不可の為、2管式FCUから冷暖フリーのHP+FCUの機器に更新し、より快適な環境を確保した。 工事条件として両隣に患者様が在室されたままの作業や通路での作業が発生するため、臭気、粉塵対策や工事時間の制限など事前に各病棟と調整を行なった。通路は車椅子等が通れるスペースを確保しながら仮設パーテーションで囲い、作業室内を負圧にするなどして臭気、粉塵対策に努めた。尚、作業に当たっては患者様と接する頻度が高い為、健康な者だけを入場させた。 上記の管理を徹底したこと、また病院側の多大なご協力により、入院患者様、病棟からのクレームも無く作業を終えることが出来、病室の居ながら改修工事を成功させることができた。
▲病室内
▲陰圧病室正面
▲陰圧度を示す微差圧計
▲微差圧ダンパと紫外線灯SW
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